取材・執筆活動
目標
2つの目標
以下の2つを目標にして、活動をしています。
(1)乗りものを通して、多くの人が科学や技術に興味を持つきっかけをつくりたい
(2)乗りものを「使う人」と「支える人」の懸け橋になりたい
扱うテーマ
主たるテーマは、以下の2つです。
- 鉄道・道路・都市
- 人間の移動を科学する
現在扱うテーマは、これらの領域に収まりません。自動車や都市計画(まちづくり)、国土計画、オリンピックと、扱うテーマを広げてきたからです。その理由は、以下の通りです。
- 大学時代に電池を扱う研究室に所属していたので、電気自動車や燃料電池自動車の本を書くことを目指していた
- 交通の整備は、都市計画や国土計画の一部である
- オリンピックは、交通インフラを整備する契機でもある
もともとの専門
独立前までの専門は「化学」でした。このため、環境やエネルギーに高い関心があります。
独立後に「交通」をテーマに選んだのは、私自身が乗りものに興味があったのと、「化学」よりも多くの方に興味を持ってもらいやすいと考えたからです。このため、「交通」をおもに支える「土木」「機械」「電気」の専門家の協力を得て、鉄道・道路・自動車などの技術を一般向けに翻訳する活動を続けています。
なお、電気自動車や燃料電池自動車の書籍を制作したときは、軸足を「化学」にもどし、大学・大学院の研究室の先輩たち(専門が電池)の協力を得ました。
活動へのこだわり
情報を正確に把握する努力をしています
- 安全第一
- 5ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則を重視)
- 情報の正確性と客観性を重視
- 趣味の観点を排除
- 日本語の資料だけに頼らない
現場を知る努力をしています
「頭で考えるな! 現場に行け!」
これは、技術者として工場で勤務していたころ、上司に言われた言葉です。実際に製造現場では、机上では想像できないことが起きていました。
このため、独立した今も、交通を支える現場に足を運び、そこで働く方の話をできるだけ聴くようにしています。
海外にも目を向けています
「日本語で書かれた情報だけに頼るな!」
これは、大学時代に恩師に言われた言葉です。そもそも日本は、海外から科学や技術を輸入した国なので、それらを深く知るには、国内だけでなく、海外に目を向ける必要があります。
このため、独立後は、海外から情報を入手するだけでなく、海外の国々を訪れ、現地の交通やまちづくりを観察しています。
取材実績
おもに交通を支える「職場」と「人」を取材してきました。また、交通整備の背景にある都市計画や国土計画についても取材してきました。
国内でのおもな取材実績
鉄道
- 総合指令室(JR東日本東京総合指令室)
- 乗務区(JR貨物大井機関区・JR九州博多新幹線乗務所)
- 総合車両基地(JR東日本新幹線総合車両センター・JR九州熊本総合車両所)
- 保線区(JR九州熊本新幹線工務所)
- 地下鉄建設現場(東京メトロの副都心線と有楽町線連絡線)
- 製造メーカー(車両・電機品・分岐器・窓ガラスなど)
- 講演会・展示会(鉄道技術展・鉄道総研講演・JR西日本総合展示会など)
- 博物館(鉄道博物館・京都鉄道博物館など)
- 鉄道イベント(鉄道事業者、ギャラクシティなど)
道路(首都高速道路)
- 交通管制室
- パトロール隊基地
- メンテナンス現場(高架橋補修)
- 建設現場(中央環状品川線・山手トンネル)
- 換気塔(大橋ジャンクション)
- 講演会・展示会(首都高50周年展・ハイウェイテクノフェアなど)
自動車
- 試乗(MEGA WEB等多数)
- 講演会・展示会(自動車技術展・東京モーターショー・ジャパンモビリティショーなど)
- 博物館(トヨタ博物館・MEGA WEB)
- 電池の研究者(東北大学などの大学・研究機関)
都市計画・国土計画
- 自治体の都市整備の部署(東京都都市整備局など)
- 資料室(まちづくり資料室・東京都都市づくり公社)
- 講演会(国土交通省・大学など多数)
海外でのおもな取材実績
国際展示会
- 🇩🇪イノトランス(InnoTrans=国際鉄道技術専門見本市・ベルリンで開催)
- 🇯🇵UIC世界高速鉄道会議(第9回・東京で開催)
ビジネス機関
- 🇯🇵欧州ビジネス協会鉄道委員会
国・都市
- 🇬🇧イギリス(ロンドン・リバプール・ヨーク・オックスフォード)
- 🇫🇷フランス(パリ・リヨン・ストラスブール・ミュルーズ)
- 🇩🇪ドイツ(ベルリン・フランクフルト・ケルン・ニュルンベルク)
- 🇺🇸アメリカ(ニューヨーク・ボストン・ニュージャージー)
交通関連の博物館
- 🇬🇧国立鉄道博物館(ヨーク)
- 🇬🇧ロンドン交通博物館(ロンドン)
- 🇬🇧ブルネル博物館(ロンドン)
- 🇫🇷シテ・デュ・トラン/フランス鉄道博物館(ミュルーズ)
- 🇩🇪ドイツ鉄道博物館(ニュルンベルク)
- 🇩🇪ドイツ技術博物館(ベルリン)
- 🇺🇸ニューヨーク交通博物館(ニューヨーク)
活動の根源
私の活動の根源は、子ども時代の3つの「すき」です。
①乗りものがすき
②科学がすき
③表現がすき
すべての根源になったのは①です。私は乗りものの動く模型をつくることで「科学」に興味を持ち、乗りものの絵を描くことで「表現」に興味を持ちました。
学生時代は、①②③に関する知識や技能をそれぞれ高めてきました。
その結果、1996年に②と③のプロフェッショナルとなり、二足のわらじをはきながら、別々に活動しました。
その後、独立を機に①②③の知識と能力を組み合わせ、乗りものを通して技術をわかりやすく紹介する活動を開始しました。